ブーブーお母さんの奮闘記
ブーブーお母さんは、かつてとても元気で頼もしい存在でした。
豚由来のプラセンタとして、命を育てる力を一身に担い、多くの赤ちゃんや人々を支えてきたのです。
若い頃のお母さんは、まさに“イケイケ”。
栄養も豊富で、働きも安定し、どんな環境でもしっかり力を発揮できました。
「任せてちょうだい。私が守るから」
その言葉どおり、ブーブーお母さんのプラセンタは、アミノ酸やペプチド、成長を助ける因子を豊富に含み、細胞の修復や再生を支えていました。
肌や体に働きかけるその力は、命を育てる中心そのものだったのです。
しかし、時の流れは止まりません。
長く働き続ける中で、お母さんの体にも変化が現れはじめました。
「なんだか…前みたいにうまくいかないわね」
熱に弱くなり、大切な成分が壊れやすくなる。
品質を一定に保つことも、次第に難しくなっていきました。
当時はクーラーもなかったし、真夏には弱かったブーブーお母さん。
さらに、独特のにおいも出るようになり、扱いづらさも増していきます。
それでも、お母さんはあきらめませんでした。
「まだ大丈夫。もう少しだけ頑張れるわ」
温度を調整し、環境を整え、少しでも良い状態で届けようと努力を続けます。
命を育てる力を、絶やさないために。
けれど――
「ごめんね……思うように届けられないの」
その言葉は静かで、けれどとても重く響きました。
その様子を、少し離れたところで見つめていた三人の娘たちがいました。
アロエ、カッコン、クロレラ。
植物性プラセンタとしての可能性を秘めた三姉妹です。
アロエが、そっと口を開きます。
「お母さん…無理してる。
私たちに、何かできないかな…」
潤いを守り、細胞環境を整える力を持つアロエは、優しくも少し不安げでした。
クロレラは、ぐっと拳を握ります。
「やろうよ!私たちで!
栄養なら任せて、ちゃんと支えられる!」
豊富な栄養と抗酸化の力を持つクロレラは、まっすぐで元気な声を上げます。
そして、一番下のカッコンが静かに前に出ました。
「……まだ、完成してないよね」
その言葉に、二人ははっとします。
カッコンは、ゆっくりと続けました。
「でもね、流れを整えたり、細胞が動く力を助けたり…
私たちには、それぞれできることがあると思うの」
芯の強さと巡りを支える力を持つカッコンの言葉は、静かで、けれど確かな重みがありました。
「すぐには無理かもしれない。
でも――やってみたい」
アロエがうなずきます。
「うん…少しずつでもいいよね」
クロレラも笑いました。
「じゃあ決まり!三人でやろう!」
三姉妹は顔を見合わせ、小さく手を重ねます。
けれど、その手は少し震えていました。
「……私たちに、できるかしら」
不安は、確かにありました。
まだ、プラセンタは完成していない。
作り方も、正解もわからない。
それでも――
三人は、お母さんのもとへ歩いていきます。
「お母さん」
「私たち、やってみるね」
「ちゃんと、つないでみせるから」
ブーブーお母さんは、少し驚いたあと、やわらかく微笑みました。
「ありがとう……」
その一言に、すべてが込められていました。
こうして――
まだ形になっていない小さな決意は、
やがて大きな挑戦へと変わっていきます。
命を育てる力を、新しいかたちで生み出すための戦い。
三姉妹の研究と挑戦は、ここから始まるのです。

