
命を支えてきたブーブーお母さん
ブーブーお母さんは、
昔とても元気でした。
豚由来のプラセンタとして、
たくさんの命を支えてきたのです。
若い頃は、
まさに“イケイケ”。
「任せてちょうだい」
そう言いながら、
休むことなく働いていました。
その身体には、
- アミノ酸
- ペプチド
- 成長を助ける因子
など、
命を育てる力がたっぷり詰まっていました。
細胞を修復し、
再生を助け、
肌や身体を支えていく。
まさに、
命を育てる中心だったのです。
人から牛へ、牛から豚へ
プラセンタは時代とともに変わっていった
昔、
プラセンタは人由来のものも使われていました。
けれど時代が進むにつれ、
安全性や供給の問題が出てきます。
「もっと安定して届けられないか」
そんな声が増えていったのです。
そこで、
牛由来のプラセンタが注目されました。
栄養も豊富で、
大量に確保できる。
まさに、
期待の存在でした。
けれど――
時代は大きく動きます。
狂牛病問題。
その言葉が、
世界に広がったのです。
「本当に大丈夫なのか」
不安が一気に広がりました。
安全性への意識は、
それまでとは比べものにならないほど厳しくなっていきます。
そして、
次に注目されたのが、
豚由来のプラセンタでした。
比較的安全性が高く、
品質管理もしやすい。
こうして、
ブーブーお母さんの時代が始まったのです。
真夏の工場
扇風機だけの時代
けれど、
時代は今ほど便利ではありませんでした。
工場にあるのは、
古い扇風機だけ。
真夏になると、
熱気が部屋にこもる。
ブーブーお母さんは、
汗を流しながら働いていました。
「暑いねぇ……」
「でも、
止まれないからねぇ」
熱に弱い成分は、
少しずつ壊れていく。
品質を安定させることも、
簡単ではありませんでした。
さらに、
独特のにおいも強くなり、
扱いはどんどん難しくなっていきます。
それでも働き続けた
「まだ頑張れる」
それでも、
ブーブーお母さんは弱音を吐きません。
「まだ大丈夫」
「もう少し頑張れるよ」
温度を調整しながら、
少しでも良い状態で届けようとする。
命を育てる力を、
絶やさないために。
けれど――
長く働き続けた身体は、
少しずつ限界へ近づいていました。
遠くから見ていた三姉妹
アロエ・クロレラ・カッコン
そんなお母さんを、
遠くから見つめる三人がいました。
アロエ。
クロレラ。
カッコン。
まだ、
何もできません。
ただ、
静かに見ているだけでした。
でも――
「このままでいいのかな」
小さな不安が、
少しずつ芽生え始めていたのです。
時代は変わろうとしていた
ブーブーお母さんは、
今日も働いています。
古い扇風機の風を受けながら。
命を育てる力を、
止めないために。
けれど時代は、
少しずつ変わろうとしていました。
そしてその変化は、
やがて植物たちの時代へ、
静かにつながっていくのです。
原液アドバイザー|ハダミン
著者:黒子ダイル

